「受かる」自己PRの作り方

面接や履歴書で「〜をやっていきたいため」という、自分の気持ちのみを伝えても採用担当者へのアピールにはなりません。
前職での実績や経験を、応募企業の人材像を踏まえてアピールしながら貢献していきたいという意欲を示しましょう。
経験やスキルがない場合でも、「忍耐力」「積極性」などの強みがあるということを、「仕事でどう生かせるか」「どう貢献できるか」ということを説明しなければ、企業が求める自己PRにならないので注意しましょう。
また「貴社だから入社したい」という志望理由・志望動機を併せて伝えられるとよりよいでしょう。
目次
評価される自己PRのまとめ方・考え方
まずは、自分が今までしてきた仕事の内容を徹底的に洗い出してみましょう。
技術・開発職であれば「製品の製造・工程管理」「品質管理」「新製品開発」といったものが挙がるはずです。このとき、具体的な作業内容や自分のポジションも併せて洗い出してください。
続いて、洗い出した仕事内容に数字で表現できる実績を付け加えていきます。
企業の利益に直接的に関わるものが最も分かりやすいのですが、それが難しい場合は、「合計30人が関わるプロジェクトの進行管理」「製造効率を120%上昇」といった形でもかまいません。とにかく数字で表現してみることが大切です。
応募企業・職種で求められる能力を想像して経験・実績を厳選する
続いて必要になる作業は、応募する企業・職種で求められている能力を想像してみることです。応募企業・職種で必要とされていなければ、過去にどんなに仕事で優れた実績を残していたとしても意味がないということを理解しておいてください。
例えば開発職に応募するのに、「新規開拓の営業を得意としており、前職では前年比150%の売り上げ増を達成しました」と自己PRをしたとしても、採用担当者から良い評価は得られないのは明白です。
自己PRの内容は、応募企業・職種で求められる能力と自分の経験・実績・専門性・スキルなどを合致させて組み立てることが非常に重要。やみくもに「私はこんな仕事ができる」「こんな能力がある」と自分の強みを伝えるだけでは不十分なのです。
履歴書・職務経歴書に書く際も、面接で答える際も、自己PRには簡潔さが求められます。むやみにたくさんの要素を詰め込もうとすると、内容が薄く、具体性に欠けるものになってしまい、逆効果になる可能性があります。
厳選した経験・実績を能力・スキルに言い換える
次に、厳選した経験・実績を実現するために必要だった能力・スキルをひとことで表現してみましょう。これは自己PRの内容を象徴するキーワードとなり、履歴書・職務経歴書に自己PRを記入するときの見出しにもなります。
例えば、「テストで参画していたが、〇年で一人称で製造できるようになった」という経験・実績からは、「積極性が高い」「達成までの責任感がある」「目標達成意識が高い」などといった能力・スキルを導き出すことができるはずです。
そのほか、「有名アプリの開発プロジェクトでPMとして従事していた」という経験・実績からは、「改善施策を立案できる」「要望の汲み取り能力が高い」「正確性・効率性を重視する」という能力・スキルを導き出すことができます。
自己PRを100~200文字程度の短い文章にまとめる
最後のステップは自己PRを文章にまとめること。といっても、STEP1~3を経ていれば難しいことはありません。ポイントは経験・実績、能力・スキルを入社後にいかに活かすことができるかを明確に記載することです。
まずはSTEP1~2で厳選した、自己PRに含めるべき経験・実績をそのまま文章にします。
「前職では5年間、有名アプリの開発プロジェクトでPMとして従事していました。はじめは別プロジェクトでテスト参画していましたが、〇年で一人称で製造できるようになり、PMとして成長させていただきました。」などと書けばいいでしょう。
続いて、求人情報などで調べた入社後のミッションに、STEP3で考えた経験・実績に紐づく能力・スキルが活かせることを記載します。
例えば、「これまで培ってきた、新規顧客拡大に対するフットワークの軽さ、目標達成意識の高さを貴社の営業チームでも発揮することで、貴社の利益に貢献したいと考えております」などと書けば完成です。
自己PRは簡潔にまとめるのが鉄則です。
履歴書・職務経歴書に長文で書き連ねたり、面接で長々と話したりしても、結局、何をアピールしたいのか分かりにくくなり、採用担当者に伝わりません。
100~200文字程度にまとめるのがいいでしょう。気になる点があれば、面接などで採用担当者のほうから深掘りしてくれます。
ポイントまとめ
面接における自己PRを考えるときに、ぜひ覚えておきたいのは、自己PRは面接の冒頭で求められることが多いという点です。
そのため、自己PRの良し悪しが面接全体の雰囲気を左右してしまうケースも。「もっとこの人の話を聞いてみたい」「一緒に働いて活躍してくれそう」というイメージを持たせることが、面接における自己PRの最重要ポイントといえます。
そこで第一に心掛けるべきなのは、明るく謙虚な態度で受け答えをするということ。
安げな表情をしていたり、傲慢な態度をとってしまったりすると、いくら自己PRの内容が良くても仲間として受け入れたいという気持ちにはなれません。必ず笑顔でハキハキと話してください。
次に重要なのが、簡潔かつ論理的に訴えたいポイントを伝えるということ。話す時間は長くても2分以内に収めてください。
最初に結論を示し、そのあとで根拠となる実績やエピソード、入社後の展望という形でまとめます。履歴書・職務経歴書に書いた内容を面接でも活用する場合は、実績やエピソードの部分をより具体的に膨らませて話すといいでしょう。
また、面接では自己PRを別の言葉で求められることが多いことにも注意が必要です。
その代表例が、「自己紹介をしてください」「強みを教えてください」「実績を教えてください」などといった質問。
面接官の質問意図は自己PRと同様なのですが、「自己紹介を」と言われているのに、「私の強みは●●です」などと自分が準備した内容ばかり答えてしまっては、コミュニケーションが成り立たない人とみなされても仕方がありません。面接官からの質問に対して、適切にアレンジして回答をしてください。
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