面接逆質問例

面接の最後に必ずと言っていいほど聞かれるのが、「何か質問はありますか?」という“逆質問”。とっさに思いつかず何も言えなかったり、慌てて的外れな質問をしてしまったりと、失敗談も多いようです。
そもそもなぜ面接官は逆質問をするのか、どんな逆質問なら好印象なのかなど、逆質問に関する「なぜ?」を徹底解説します。
目次
弊社について何か質問はありますか?」はチャンス
面接官が逆質問をするのは、基本的に面接の最後です。だからといって、「逆質問はおまけみたいなものだろう」と軽く考えるのは大間違い。実は面接を受ける側にとって、逆質問はまたとないチャンスなのです。
【逆質問のメリット1】 「質疑応答で話せなかったことをアピールできる」
【逆質問のメリット2】 「志望度の高さを示せる」
【逆質問のメリット3】 「懸念を払拭できる」
採用担当者が逆質問をする理由
【理由1】 自分たちの会社への関心度を知るため
【理由2】 応募者がどれだけ準備してきたかを確認するため
【理由3】 相互理解のため
逆質問6つの失敗パターン
先ほども説明した通り、逆質問の最大の失敗パターンは、「特にありません」と答えること。
その会社への関心ややる気が感じられないというのはもちろん、「そもそも質問を見つけるだけのコミュニケーションスキルがない」と判断され、面接官の印象は最悪になります。
かといって、逆質問で何を聞いてもいいわけではありません。よくある逆質問の失敗パターンを見てみましょう。
【パターン1】 応募先の事業内容や職務内容を勘違いしている
【パターン2】 ホームページを見ればすぐにわかることを質問する
【パターン3】 いきなり福利厚生を質問する
【パターン4】 質問がざっくりしすぎている
【パターン5】 面接官の立場を考えずに質問する
【パターン6】 質問の数が多すぎる
逆質問例 タイプ1~やる気を見せる~
ここまで逆質問のポイントと失敗パターンをご説明してきました。ここからは、どんな逆質問をすればいいのか、目的のタイプ別に紹介します。
- 「御社の評価制度はどのような基準になっていますか」
- 「御社では、どんな経歴を持つ方が管理職になっていますか」
- 「御社で成果を出している人の共通点は何ですか」
- 「御社の中で伸び悩んでいる人の特徴は何ですか」
- 「入社までに勉強しておくべきことはありますか」
- 「御社に入った方が、最初につまずくのはどんな場面ですか」
- 「競合他社の中でも、御社はIT業界への営業力に強みがあるという印象を受けたのですが、実際に働いている方たちは自社の強みはどこにあると考えていらっしゃいますか」
やる気を見せるには、その会社への志望度や関心度の高さを示したり、「入社後は長く御社のために貢献したい」と伝えることが大事。
評価制度や管理職の経歴を質問すれば、「自分も会社から評価される存在を目指します」「管理職を目指して頑張りたい」という意欲を示せます。
その会社で実際に成果を出している人や、逆に成果を出せずにいる人の特徴を質問するのも、「自分も入社後は成果を出して活躍したい」というアピールに。
また、事前の企業研究や業界研究にもとづいて、具体的な逆質問をすれば、「自分はここまであなたの会社について調べてきました」というやる気が伝わります。
逆質問例 タイプ2~自分の長所をアピールする~
- 「前職では、複数の部署を巻き込む組織横断型の仕事を経験しましたが、御社で大勢の人を巻き込む力が生かせるのはどのような場面でしょうか」
- 「前職ではSNSを活用した新サービスを立ち上げましたが、御社でもこのようなアプローチでの事業開発は可能ですか」
- 「前職では会議でファシリテーターを任されることが多かったのですが、御社の営業会議はどのように進められますか」
- 「私は開発を得意としていますが、それに加えて御社で求められる役割があるとすれば、どのようなものでしょうか」
- 「私はチームに貢献することに喜びを感じる性格です。配属先の部署で、私に求められる役割はどのようなものでしょうか」
- 「大学時代はメンバーが300人いるサークルを10班に分け、リーダーとして全体を統括していました。私はまだ若手ですが、御社でこの経験を生かせるチャンスはありますか」
逆質問で自分の長所をアピールするには、自分の強みやスキル、前職での経緯などを前置きにして、それを入社後にどのような場面で生かせるかを聞くのがオーソドックスな方法です。
ただし、前置きに使う長所が応募先のニーズとズレていたら逆効果
逆質問例 タイプ3~企業との相性を見極める~
- 「入社後に実績を上げたら、マネジャーとして新規事業の立ち上げを任せて頂ける環境はありますか」
- 「御社は東南アジアへの進出を積極的に進めておられますが、今後の海外での事業展開を教えてください」
- 「御社が働き方改革を進めているとホームページで拝見しましたが、その取り組みによって社員の方たちの働き方はどのように変わりましたか」
- 「女性の働き方について、今後はどのような取り組みを考えていらっしゃいますか」
- 「御社のどんな点に最も魅力を感じていらっしゃいますか」
- 「自社に対して課題を感じていることはありますか」
- 「○○さん(面接官)が優秀だと感じるのはどんな部下ですか」
今後の事業戦略を具体的に質問することで、自分が望むキャリアを実現できるチャンスがあるかどうかを確認できます。
また、働き方についても、人事戦略や職場改革の方針を尋ねる形で質問すれば、「個人的なわがままで待遇を聞いているわけではない」という雰囲気を出しつつ、福利厚生や残業時間などについて確認できます。
まとめ
◆ 逆質問はチャンス。理由は以下の3つ
- 質疑応答で話せなかったことをアピールできる
- 志望度の高さを示せる
- 懸念を払拭できる
◆ 採用担当者が逆質問をする理由
- 自分たちの会社への関心度を知るため
- 応募者がどれだけ準備してきたかを確認するため
- 相互理解のため
◆ 逆質問でやってはいけない6つの失敗パターン
- 応募先の事業内容や職務内容を勘違いしている
- ホームページを見ればすぐにわかることを質問する
- いきなり福利厚生を質問する
- 質問がざっくりしすぎている
- 接官の立場を考えずに質問する
- 質問の数が多すぎる
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