コミュニケーション能力向上|素人がすぐにできる5つの方法

目次
素人がコミュニケーション能力を向上させる5つの方法
仕事や対人関係でコミュニケーション能力を向上させるためには、第一印象を変えて、相手に対して聞き上手になる(傾聴力)ことです。
さらに、実際の対話の中では、深堀りできる質問力を身につけて会話の質を高めていく必要があり、同時に会話や雑談だけでなく、相手との心と心を通じた形で信頼関係を構築していくことが大切です。
そして、素人がコミュニケーション能力を向上させるには5つの方法があります。
- 第一印象を良くしてコミュニケーション能力を向上させる方法
- 聞き上手になってコミュニケーション能力を向上させる方法
- 質問上手になってコミュニケーション能力を向上させる方法
- 信頼関係を築いてコミュニケーション能力を向上させる方法
- 盛り上がる話題を選定してコミュニケーション能力を向上させる方法
です。では、それぞれの方法を見ていきましょう。
第一印象を良くしてコミュニケーション能力を向上させる方法
まずは、最初にあった時の印象を良くし、コミュニケーション能力を向上させていく方法をご紹介します。
第一印象が決まる「時間」
よく、対面でのコミュニケーションにおいて、第一印象で全てが決まってしまうと言われますが、第一印象ってどのくらいの時間で決まるか知っていますか?
第一印象が決まる時間は、6秒とも10秒とも、30秒ともいわれます。
ある心理学者は、こう言い切ってもいます。
「第一印象は2分で決まって、その後はもう変わらない。」
(『出会いをドラマに変える 2分の法則 第一印象の心理術』植木理恵著)
第一印象の9割が視覚情報、聴覚情報
人への印象は、メラビアンの法則によると、視覚情報、聴覚情報で93%の割合を占めています。
メラビアンの法則とは、人への印象は、
視覚情報(顔の表情や服装、髪型、身振りなど) 55%
聴覚情報(会話の速さや声のトーン) 38%
言語情報(会話の内容) 7%
で決まるという法則です。
視覚情報を変えてコミュニケーション能力を向上する方法
視覚情報を変える上で大事なのが、まずは挨拶です。
人とのコミュニケーションは、挨拶で始まり、挨拶で終わるというくらい挨拶はとても大事で、挨拶の仕方一つで相手への印象が変わってきます。
挨拶のポイント
挨拶のポイントは、顔の表情と挨拶の仕方です。
(1) 顏の表情
笑顔で挨拶すると、相手に好印象が与えることができます。挨拶をする前にお互いに最初に入ってくる情報は、顔の表情です。
あなたの顔の表情が、暗い表情や怖い表情をしていたら、その後のコミュニケーションが取ることは難しいです。
とは言っても、日常生活をする中で、イライラすることや、ミスをして落ち込むことなど色々な状況があります。
それが人と会う前にイライラするでき事や、落ち込むでき事があったら、 笑顔になるのは難しいでしょう。そういう時は、一瞬で笑顔になれる方法を使います。
(2)笑顔になれない時に笑顔になる方法
一瞬で笑顔になるには、「意識的に数回、口角を上げる」ことです。
「な~んだ。そんなこと」と思うかもしれませんが、これをやると笑顔になるだけでなく、やればやるほど、自分の気持ちも楽しい気分になってきます。
これは色々な人が実践してきて効果があったため、ご紹介していますが、ポイントは「数回やる」ということです。
挨拶の仕方とポイント「語先後礼」
挨拶は「語先後礼」でやると、相手に好印象が与えることができます。
挨拶の仕方と聞くと、「お辞儀の角度や手の置く位置でしょ」と思う人が多いかもしれませんが、それ以前にもっと大切なことがあります。
それは、「おはようございます」と言ってからお辞儀をすることです。多くの方は挨拶と同時にお辞儀をすることが多いのですが、相手にとって好印象を与える挨拶は「語先後礼」です。
人前で話す人が必ず行う挨拶
「語先後礼」とは、テレビのアナウンサーなど人前で話す人は、必ず行っている挨拶の仕方です。
そもそも挨拶は相手に向かってするものです。多くの方の場合、「おはようございます」と言っている時は下を向いています。
つまり、地面に向かって挨拶をしています。折角、挨拶しているのに相手には「挨拶をしている」ということが伝わりません。
挨拶の角度や手の位置だけを気にして、語先後礼をしている人が少ないのですが、これは非常にもったいないことです。
逆に考えると、語先後礼をしている人が少ないので、これをやっていれば、あなたへの印象は変わってきます。
聴覚情報を変えてコミュニケーション能力を向上する方法
聴覚情報は、声のトーンと話すスピードが重要です。
印象がよくなる声のトーン「ソ」
相手にとって印象がいい声のトーンは、「ソ」の音です。
視覚情報の時に話した挨拶にも関係してきますが、挨拶する時、会話する時にも大切になるのが声のトーンです。
これは一般的に音階の「ソ」の音と言われています。音程に自信のある人はピンときますが、私みたいに音程に自信がない人は、ピンとこない
かもしれません。
そういう人は、実際に「ソ」の音を聞いてみて、その音で実際に発音してみるとイメージできます。
でも、最初はなかなか発音できないと思いますので、いつもの声のトーンより少し高めで話すことを意識すると丁度いいと思います。
印象がよくなる話すスピード
もちろん、話すスピードはケースバイケースで変わってきますが、相手とじっくり話したいとか相手の気持ちを引き出したいという場合は、ゆっくり話すと相手との距離が縮まります。
理由は、自分がゆっくり話すと、相手もゆっくりした口調になり、ゆったりした気分になり、その場の雰囲気がゆっくり流れ、相手にゆっくり考える時間を与えることができるからです。
逆に早口になると、相手も早口になり、早く結論を出さないといけないという雰囲気になります。状況によって使い分けていくことが一番です。
聞き上手になってコミュニケーション能力を向上させる方法
聞き上手になるためには、傾聴について知る必要があります。
傾聴とは、簡単に言うと「相手の話をそのまま受け止めながら聞く」ことで、傾聴にはレベル1~レベル3まであります。
そして、下記の傾聴レベルとその特徴を把握すると、今の自分の傾聴レベルが分かるとともに、他人の話を聞く能力が格段に上がります。
傾聴レベル1(内的傾聴)
傾聴レベル1|自分に焦点が当たっている状態
レベル1は、内的傾聴と言って、自分に焦点が当たっている状態のことです。
ほとんどの人は、このレベル1で他人の話を聞いていたりします。つまり、他人の話を聞いているようで聞いていません。
傾聴レベル1のチェック方法
「いやいや、私は他人の話を真剣に聞いていますよ」という人もいると思いますが、以下の質問でひとつでも”YES”であれば、傾聴レベルは1になります。
質問1:相手と話をしていて、その話と全く違うことを考えたことはありませんか?
質問2:相手と話をしていて、相手の話の途中で、「次にはこう言おう」と考えたことはありませんか?
質問3:相手と話をしていて、「相手が求めている答えはこうだろう」と考えたことはありませんか?
質問4:相手の目をみて話をしていたつもりが、その後ろに人影が見えて、そちらの方に視線がいったことはありませんか?
質問5:相手と話をしている途中で、質問を投げかけた時に、沈黙が嫌で再度質問をしたことはありませんか?
いかがでしたか?もちろん、ここでYESが多くあっても大丈夫です。
その場合でも今後は状況によって今の自分はレベル1になっているからレベル2、レベル3になって聞こうと切り替えれば、傾聴力はアップします。
傾聴レベル2(集中的傾聴)
相手に焦点が当たっている状態
レベル2は、集中的傾聴と言って、相手に焦点が当たっている状態のことです。
具体的にどういう傾聴かというと、思いっきり前のめりになって、相手の話に集中することです。
相手に全神経を集中させている感覚
例えば、自分の興味のある話だと、その人の話を一言一句逃さずに聞こうとしますが、その時の傾聴と同じです。
つまり、相手の話に興味を持ち、全神経を集中して聞くことになります。これを慣れていない時にやると、ものすごく疲れます。
これは、今まで全神経を集中して聞いたことがなかったため、疲れて当たり前です。疲れたと感じるのは、「相手の話を集中して聞いていた」ということになります。
そして、相手の話に興味を持つということは、色々と質問をしたくなり、話をいっぱい聞きたいという姿勢になります。
頷きも自然に出る
その時は、当然頷きなどが自然に出るようになり、その頷きも自分では気付かないかもしれませんが、おそらく普段より大きくなっていることでしょう。
頷きが大きくなれば、あなたの話を真剣に聞いているというサインになり、相手も気持ちよく話をしてくれます。
そうすると相手から思いもよらない話が聞けたり、質問に対して思いもよらない回答が出たり、会話が面白くなってきます。
頭の中で話す事が浮かばなくなる
当然、そういった聞く姿勢をしているとレベル1で紹介した「今度はこれを言おう」とか「こういうアドバイスをして上げよう」など思い浮かばなくなります。
それが、「自分を消して、相手にスポットライトをあてる」ということになります。
反対の立場だったら、どうでしょうか?
自分自身にスポットライトがあたっている話をすれば、すごく気持ちいいと思います。自分が何かのヒーローになってヒーローインタビューをされているみたいな感覚です。
「自分は引っ込み思案だから、自分の話をされるのが嫌なんです。」という人もいるかもしれませんが、一度、仮想でもいいので、ヒーローインタビューされるとその気持ちがわかると思います。
人には「認められたい」という欲求がある
これはマズローの5段階欲求でも言われていますが、基本的に、人間には誰でも自分が認められたいという欲求があります。
「注目されること=認められる」 とも言えます。自分が気持ちいいと感じることは、相手も気持ちいいものなのです。ぜひ、レベル2の傾聴も実際に試してみましょう。
傾聴レベル3(全方位傾聴)
自分以外の周囲に焦点が当たっている状態
レベル3は全方位傾聴と言って、自分以外の周りに焦点が当たっている状態のことです。
レベル2は相手に対して意識を集中するものでしたが、全方位というくらいですから、少し相手から意識を引いた形になります。
相手に対してはフォーカスではなく、ソフトフォーカスするというイメージです。相手を中心にぼやっと見る感じです。
部屋全体を見る感覚
もっと具体的にいうと、部屋に相手といる場合は、部屋全体を見るという感覚です。その状態で話を聞くと、相手の表情や雰囲気を感じると思います。
そうすると相手の表情の変化や、声のトーン、その人が話しているときの雰囲気が何となく感じ取れます。
そういった相手の変化に気づいて変化をそのまま言葉にして、相手に言ってあげると、相手はすごく嬉しくなります。
その場の空気が読めるようになる
この傾聴レベル3を使っていると相手の周りの雰囲気もわかるので、その場の空気が読めるようになってきます。
このレベル3で話を聞くことができれば、色々なシーンで使い分けることができて、人の話を聞くことが楽しくなります。
ぜひ、人の話を聞くときには、少しずつ意識して実践してみてください。
傾聴レベル2、3を使い分ければコミュニケーション能力が向上する
ここまでご紹介したレベル2、レベル3は、どちらがいいということはありません。
その場の状況に応じて使い分けることができれば、あなたは他人の話を聞く達人に近づきます。
質問上手になってコミュニケーション能力を向上させる方法
聞くことが上手になったとしても、こちらからの質問がなければ、会話はすぐに終わってしまいます。
相手とより深い会話をするためには、こちらからの質問が必要不可欠です。と言っても、なかなか質問事項は思いつかないと思っている人は多いのではないでしょうか?
ある元アナウンサーは、インタビューをする仕事の時には、インタビュー時間が例え短くても、その人への質問を100個考えているという人もいます。
インタビュー映像をみるとスムーズに質問しているように思えますが、その前には十分な準備をしているのです。
じゃあ、素人がそこまで準備するかというと、それはとても大変なことでしょう。
そこで、簡単な質問だけで素人でもコミュニケーション能力を向上させる方法をお伝えします。
3つの質問でコミュニケーション能力を飛躍的に向上する
実は、ある3つの質問だけでより深い会話ができるようになります。
その質問は、
「具体的には・・・」
「もっと詳しく教えてください」
「それで全部ですか?」または「他にないですか?」
この3つの質問です。
なぜ、深堀りできるのか?
なぜ、この質問が深堀りする質問になるかというと、相手の話というのは、あなたにその話を理解してもらいたく、いきなり具体的な話から入ってくることはなく、抽象的な話から入りながら大きなくくりから話し始めるからです。
だから、「具体的には・・・」という質問をすることで、その話がより具体的になり、相手も自分の話に興味があると思って、嬉しくて詳しく話し始めます。
ある程度話を聞いてから、「もっと詳しく教えてください」という質問をすると、相手は自分の話題に本当に興味があるから、もっと話していいんだと思ってもっと詳しく話してくれます。
一つの会話の後にも有効
一通りの話が終わってから、「それで全部ですか?」または「他にはないですか?」という質問をすると、相手は他になかったかな?と真剣に考えて、他に話したかったことが無かったかどうかを考えます。
そして、他に話があったらその話をしてきます。話をしてきたら、また「具体的には・・・」、「もっと詳しく教えてください」という質問をしていけば、ひとつの話題が深堀できます。
この3つの質問を覚えているだけで、相手との会話を深堀りできて、相手が自分の話に興味を持ってくれたと思ってもらえますし、いつでもどこでも相手が本当に思っていることを探ることができますので、是非、普段の会話に取り入れて実践してみてください。
信頼関係を築いてコミュニケーション能力を向上させる方法
次に、信頼関係が築くことでコミュニケーションが円滑にする方法をご紹介します。
相手との信頼関係を早く築くことができれば、それだけ相手と深い話もできるし、より深い関係にもなります。
では、どうやったら信頼関係を築くことができるのでしょうか?
一般的な信頼関係構築法|ザイオン効果
一般的には、相手との会う回数を増やすことで、信頼関係を築くことができる(ザイオン効果)と言われています。
これは効果的ではありますが、とても時間が掛かるので面倒な部分もあります。
時間が掛からない信頼関係構築法|ラポール
もっと簡単で、時間も掛からない方法があります。
ラポールを築く
ラポールを築けば、相手からの信用はすぐに得られます。
ラポールのテクニックや使いこなす方法は『ラポールとは?心を開かせて良好な人間関係を築く方法』にて詳しく紹介していますが、ラポールというのは簡単にいうと、「相手との共通点」です。
最初に相手との共通点を見つけること
よく会話をしていると、同じ出身地だったとか、同じ学校(中学、高校、大学)を出ていたとか、趣味が同じだったとか、ということがわかった途端に親近感が湧いたということはありませんか?
そして、その共通した話題で盛り上がると、その人との距離が縮まって、親しい気持ちになります。
このラポール(共通点)を見つけることができれば、一気に親しい関係になれて、信頼関係を築くことができますので、最初は相手との共通点を見つけるように心掛けましょう。
盛り上がる話題を選定してコミュニケーション能力を向上させる方法
盛り上がる会話にするには、話題の選定が重要です。そして、遊んで経験した話題は比較的盛り上がりやすいです。
会話上手な人の共通点
会話が上手な人の共通点は何か知っていますか?
それは、たくさん遊んでいる人です。
それはなぜかというと、たくさん遊んでいる人は、色々なタイプの人と話すことができ、面白い話題を知っているからです。
それに色々な遊びから面白かった体験談を話すことができます。人の話で一番面白いのは、その人が体験して面白かったことを聞くことだと思います。
自慢げに話すのは聞きたくありませんが、楽しかった、面白かったことの体験談を話されると、ついつい話を聞きたくなります。
たくさん遊んでいる人の話は面白いですし、話題も豊富に持っているから、会話が上手なのです。
コツは自分で遊んだ事をストックすること
よく最近のニュースを見て話題をストックしているという人はいると思いますが、そういった上辺だけの情報ではなく、実際に体験した話が会話として盛り上がりやすいです。
コミュニケーション能力を向上したい、会話が上手になりたいのであれば、たくさん遊ぶことが一番です。
そして、盛り上がる話題に活かすコツは、自分で遊んだ事をストックしていくことです。今まで学ぶことばかりに囚われていた方は、枠を外し、遊びにも力を入れてみて下さい。遊ぶごとに雑談力が豊富になります。
まとめ 一つの工夫からコミュニケーション能力を高めよう。
コミュニケーション能力を向上させる5つの方法をご紹介してきましたが、いかがでしたか?
5つの方法を簡単にまとめると、
【コミュニケーション能力を向上させる5つの方法】
- 第一印象を良くする・・・笑顔で「語先後礼」で挨拶をする。声のトーンは音階の「ソ」の音を意識する。
- 聞き上手になる・・・レベル2(相手にフォーカスする傾聴)かレベル3(全体的にソフトフォーカスする傾聴)で聞く。傾聴レベルをチェック。
- 質問上手になる・・・3つの質問をする
- 信頼関係を築く・・・相手との共通点を見つける
- 盛り上がる話題の選定方法・・・たくさん遊んで遊んだ話題をストックする
以上になります。傾聴のところは少し難しい人もいるかもしれませんが、その他は簡単にできる方法です。まずは、上記のような一つの工夫から日常のコミュニケーション能力を向上させてみてください。
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